[東京 9日 ロイター] - ジャパンディスプレイ(JDI) (T:6740)が9日発表した2020年3月期第1・四半期決算(日本基準)は、最終損益が832億円の赤字(前年同期は17億円の赤字)となった。スマートフォン向けディスプレーの不振が続いているほか、白山工場(石川県白山市)の事業用資産などの減損を含む構造改革費用516億円を特別損失として計上したことが響いた。
売上高は前年同期比12.5%減の904億円、営業収益は274億円の赤字(前年同期は98億円の赤字)だった。
純損失を832億円計上したことにより、JDIの6月末の純資産は3月末比で842億円減少、772億円の債務超過となった。自己資本比率はマイナス19.3%(3月末はプラス0.9%)。
JDIは今年6月、スマホ向け事業について、今後、需要の大幅な回復の見込みが立たないとして白山工場の一時稼働停止と茂原工場の後工程ライン(千葉県茂原市)の閉鎖を決議している。
(石田仁志 編集:内田慎一)