[ベルリン 26日 ロイター] - 独デュッセルドルフの地方裁判所は26日、米交流サイト大手フェイスブック (O:FB)によるドイツ国内のデータ収集を巡り独連邦カルテル庁が課した制限に対し、仮差し止め命令を下した。カルテル庁は上訴する考えを示した。
カルテル庁は2月にフェイスブックが市場での支配的な地位を乱用し、顧客の認識や同意なしにデータを収集していたと判断、同社に対し利用者データの収集を制限するよう命じた。[nL3N2022YR]フェイスブックはこの制限を無効にするよう申し立てていた。
デュッセルドルフの地裁は、「フェイスブックは当面、連邦カルテル庁の決定に従う必要はない」として仮差し止め命令を出した。同命令は、フェイスブックの申し立てに対する最終的な判決が下されるまで有効だとした。
カルテル庁のムント長官は声明で「現存の反トラスト法(独占禁止法)に基づき規制措置を講じることは可能だと確信している」と強調。「この問題で明確な回答を得るために上訴する」と表明した。
フェイスブックはコメントを差し控えた。 OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20190826T223656+0000