[ロンドン 5日 ロイター] - 欧州銀行監督機構(EBA)のカンパ議長は5日、欧州連合(EU)のマネーロンダリング(資金洗浄)対策の権限はすでに拡大されているが、米フェイスブック (O:FB)が導入を計画している暗号資産(仮想通貨)「リブラ」は金融規制当局の「大きなはざま」にあるとの見解を示した。
カンパ議長は欧州議会の経済問題委員会で、リブラなどの暗号資産を「監視」する必要があると指摘。暗号資産がマネーロンダリングの手段になり得るとの議論の対象としてリブラが取り上げられる前から、EBAは投資家に警告を発してきたと述べた。
また電子決済が決済に関する規則に準拠している一方、金融資産はEUの投資に関する法律の対象となっており、そこには「大きなはざま」があると指摘。現時点の判断ではリブラがその「大きなはざま」にあるようだと述べた。