[ハノイ 27日 ロイター] - 韓国のサムスン電子 (KS:005930)は、ベトナム北部のホアビン省に新工場を建設することを検討している。同省幹部が27日、ロイターに明らかにした。それによると、サムスンは、エレクトロニクス製品を生産する工場を建設するため、500─1000ヘクタールの用地を借りることを検討しているという。
一方、サムスンのベトナム法人は声明で「当社がホアビン省に新工場を建設するといううわさは事実でない」と否定。用地の賃貸についても地元当局と一切話し合っていないとした。
工場の建設計画は当初、ホアビン省の公式サイトにも掲載されていたが、サムスン側の発表を受けて掲載記事が削除された。
同社はすでにベトナムの8つの工場と研究開発センターに173億ドルを投資しており、投資額ではベトナム最大の外国企業となっている。同社の輸出はベトナム全体の約5分の1を占める。
同省幹部は「サムスンからの投資を歓迎する。インフラ、労働力、行政手続きなど、最も素晴らしい事業環境を整える」と述べた。
政府統計によると、1─8月のベトナムのスマートフォン、エレクトロニクス部品の輸出は、前年同期比5.6%増の333億9000万ドル。大半がサムスン電子の製品だ。 2019-09-27T074935Z_1_LYNXMPEF8Q0H3_RTROPTP_1_SAMSUNG-ELEC-RESULTS.JPG