[ロンドン 28日 ロイター] - 調査・コンサルティング会社のウッドマッケンジーは28日、リチウムイオン電池技術への投資額が今年、過去最高を更新するとの見通しを示した。昨年全体の投資額は約6億ドルだが、今年は前半終了時点で3億5000万ドルを超える勢いとなっている。
投資対象としては、コバルト以外の正極材を使用した電池開発に集中。エネルギー密度ではリン酸鉄系(LFP)よりもコバルトを含む三元系(NMC)の方が大きいものの、市場ではLFPへの注目が高いという。
電池生産能力の拡大規模は2026年までに770ギガワット時を超える見込み。
リチウムイオン電池の開発を巡っては先日、吉野彰氏(旭化成名誉フェロー)ら3人の研究者がノーベル化学賞に選ばれた。