[ワシントン 1日 ロイター] - 米アップル (O:AAPL)は米政府に対し、中国で製造する腕時計型端末「アップルウオッチ」やiPhone部品を含む11品目について、対中関税措置の除外対象とするよう要請した。
アップルが米通商代表部(USTR)に10月31日に提出した文書によると、除外を要請したのはこのほかスマートスピーカー「ホームポッド」やiMac(アイマック)、ワイヤレスイヤホン「エアポッド」など。
こうした製品は、中国政府が掲げる「中国製造(メード・イン・チャイナ)2025」や他の製造業戦略に「戦略的に重要なものでも、関連したものでもない」とし、米政府が9月1日付で発動させた15%の関税措置から除外するよう求めた。
アップルウオッチ、エアポッド、ホームポッドなどで構成するアクセサリー部門の売上高は2019年度(9月まで)は245億ドルと、全体の約9.4%を占めた。iPhone販売の伸びが鈍化する中、アクセサリー部門の売上高は前年比で41%伸びており、アップルの収益増の重要な柱となっている。
アップルは政府の除外対象要請の受付初日に申請。米ウエアラブル端末メーカーのフィットビット (N:FIT)なども申請した。