[サンフランシスコ 2日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)は2日、ロシアで開発されたいかなるモバイルアプリも「防諜の潜在的脅威」があるとみなすと表明した。顔写真加工アプリ「FaceApp(フェイスアップ)」に関する米議員の質問に答えた。
ロシアのサンクトペテルブルグを拠点とする企業「WirelessLab」が開発したフェイスアップは、フィルターを通すとユーザーの顔を老けさせることができ、今年に人気が高まった。同社CEO(最高経営責任者)のヤロスラフ・ゴンチャロフ氏は「ロシア版グーグル」として知られるヤンデックスの幹部を務めていた。
フェイスアップがユーザーのデータをロシア政府に提供しているとの証拠はないものの、FBIは、インターネットサービスプロバイダーを通じてやり取りに直接アクセスできるロシア当局の能力を考慮すると、ロシアでつくられたいかなるアプリもリスクがあるとの認識を示した。