[ベルリン 16日 ロイター] - ドイツ連立与党の社会民主党(SPD)は17日、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)を次世代通信規格「5G」ネットワーク整備から排除する提案を支持するかどうかを決定する。支持を決めれば、キリスト教民主・社会同盟と組む連立政権内で緊張が高まりそうだ。
メルケル連立政権は、通信機器供給業者のテクニカルな認証と調査を厳格にする意向だが、いかなる国や業者も排除されないとの方針を示している。
こうしたメルケル首相の慎重なアプローチについては、中国に大規模投資を行っている独企業に対する中国当局の報復措置を懸念していると指摘されており、与党のキリスト教民主・社会同盟だけではなく、連立パートナーのSPD内からも批判の声が上がっている。
ロイターが確認した提案によると、「合法的な監視、操作、もしくはスパイ活動がなければ国家の影響を排除できない」国の供給業者は「中核的なものであっても周辺的であっても、ネットワークから断固として排除される」と明記されている。
政府から反対されたことを受け、SPD議員らは提案に関する内部投票を17日に行うことを決めた。