[ローマ 19日 ロイター] - イタリア議会の安全保障委員会は、第5世代(5G)通信網の構築から、中国の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]や中興通訊(ZTE) (SZ:000063)を排除することを検討する必要があるとの報告書をまとめた。
報告書は今月12日に議会に提出された。同委員会の勧告に法的拘束力はない。ファーウェイやZTEなど、外国政府と関係のある企業から国内5G網を守るため、追加の対策が必要だと主張している。
報告書は「5G網インフラの導入・設定・保守に中国企業が関与することに対する懸念には、概ね根拠があると考えざるを得ない」としている。
米国はイタリアなど欧州の同盟国に対し、安全保障上のリスクを理由にファーウェイ製機器を5G網から排除するよう呼び掛けている。ZTEについても注意が必要だと訴えているが、両社は米国の主張を否定している。
イタリア議会は10月、国内企業と欧州連合(EU)非加盟国の企業の5G関連の取引について、政府に特別審査権を付与する法案を可決。政府筋は、ファーウェイとZTEを念頭に置いた措置だと説明していた。