[ローマ 22日 ロイター] - イタリアのパトゥアネッリ産業相は22日、同国の第5世代(5G)通信網構築に中国通信機器大手の華為技術(ファーフェイ)[HWT.UL]の参加を認めるべきだとの見解を示した。イタリアのスタンパ紙に語った。
パトゥアネッリ氏は「われわれは国家安全保障を確かにする法律を可決済みだ。適切な防御があれば、(ファーウェイ)の参加の可能性は論争の対象にならない」とした。
同国最大の電話会社テレコム・イタリアは通信インフラの5G対応に向けたサプライヤーを選定中で、ファーフェイは候補の1つになっている。
イタリア議会の安全保障委員会は政府に対し、5G通信網構築からのファーフェイ排除を求める報告書を提出。フラカーロ内閣政務次官は20日、政府は安全保障委員会の意見を無視することはできないと述べていた。
これに対しパトゥアネッリ氏は「ファーウェイは最良のサービス・商品を最適な価格で提供している」と指摘。「われわれは保護主義を掲げることはできない」と述べた。
米国はイタリアや他の欧州の同盟国に対し、安全保障上のリスクを理由に、ファーウェイ製機器を5G網から排除するよう働き掛けている。