[北京/上海 24日 ロイター] - 中国の動画投稿アプリ「TikTok」(ティックトック)のトップ、朱駿氏は24日、同社の親会社、北京字節跳動科技(バイトダンス・テクノロジー)がTikTokの売却や一部売却を計画している事実はないと述べた。
ブルームバーグは23日、バイトダンスが米国の懸念に対応するため、TikTok株の売却を検討していると報じていた。
ロイターが入手した社内文書によると、朱駿氏は「バイトダンスがTikTokの一部もしくはすべてを売却することを検討しているという不正確な報道があった」とし「TikTokの潜在的な買い手と協議している事実はなく、協議する意向もない」と述べた。
バイトダンスの広報担当は、社内文書に関するコメントを控えたが、「TikTokの一部もしくはすべての売却は協議していない」と改めて表明した。
複数の関係者によると、バイトダンスはTikTokを中国事業の大半から切り離す取り組みを強化している。米政府の安全保障上の懸念に対応することが狙い。
バイトダンスは2017年に米動画アプリ「Musical.ly」を約10億ドルで買収したが、ロイターは、対米外国投資委員会(CFIUS)がこの買収を巡る調査を進めていると報じた。