[21日 ロイター] - 英携帯電話サービス大手ボーダフォン・グループ (L:VOD)は、米フェイスブック (O:FB)が主導して導入を目指す仮想通貨(暗号資産)「リブラ」の運営体、リブラ協会を脱退した。同協会が21日明らかにした。
フェイスブックは昨年6月、他のメンバー企業と提携してリブラを立ち上げる計画を発表したが、直後から世界中の規制当局が懐疑的な見解を表明。規制当局の厳しい審査に直面する中で、既に決済サービスのペイパル・ホールディングス (O:PYPL)やクレジットカード大手・マスターカード (N:MA)などが協会から脱退している。
リブラ協会の政策・コミュニケーションの責任者、ダンテ・ディスパルテ氏は「協会の構成メンバーは時とともに変わるかもしれないが、リブラの企業統治と技術の構想は、リブラの決済システムの堅固さを保証する」と述べた。
ボーダフォンの広報担当者は「当社は引き続き、リブラ協会の動きを注視する。将来的に協力する可能性を排除しない」と述べた。