[ロンドン 23日 ロイター] - 英国のレッドサム・ビジネス・エネルギー・産業戦略相は23日、次世代(5G)通信網の構築で、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)がどのような役割を果たすか近く決定すると述べた。
ただ、ファーウェイ以外の通信機器メーカーの数は限られているとの認識も示した。
同相はスカイに「他の業者もあるが、数は限られている。理想的にはファーウェイと同じような事業を手掛けるインフラ供給業者がもっとあればよい。英国はこの問題を非常に慎重に検討しており、近く最終決定を下す」と発言。
「現在も進行中のプロセスであり、あらゆる要素を考慮する必要がある。他の業者を利用できるのか、ファーウェイがすでに英国で行った作業はどのようなものだったか、などだ。このため協議は今も続いている」と述べた。
米政府はファーウェイ製品が中国のスパイ活動に使われる恐れがあると主張。同盟国に利用を控えるよう呼びかけている。ジョンソン英首相は近くこの問題で決定を下すが、首相の決定は今後の米英関係に影響する可能性もある。
同相は「米国とは非常に緊密な安全保障上の関係がある。多くの情報を共有し、多くの見解を共有している」とし「私は、英国の国家安全保障上の利益を守ることについて、多くの市民と懸念を共有している」と述べた。