[ブリュッセル 23日 ロイター] - 米アップル (O:AAPL)は23日、欧州連合(EU)が提唱するスマートフォンの充電ケーブル端子の規格統一化について、イノベーションを阻害するほか電子機器の廃棄物を大量に生み出し、消費者にマイナスとなるなどの理由を挙げ、反対する姿勢を示した。
欧州議会では1週間前、スマホ充電ケーブル端子の規格統一化とそれに関連する法改正が提案された。欧州委員会は10年余りにわたってこの規格統一化を推進している。
現在アンドロイド搭載のスマホの充電ケーブルがUSB方式なのに対して、アップルのiPhoneは「ライトニング」という独自規格を採用しているため、規格統一化となればアップルは他社よりも大きな影響を受ける。
アップルは「全スマホの充電ケーブル端子を無理やり同一にする規制は、イノベーションを促進せずにむしろ妨げ、欧州の消費者と経済全体にとって有害になる、とわれわれは信じている」と主張。欧州委が引き続き、業界のイノベーション能力を制限しない解決策を模索するよう希望するとコメントした。
欧州委は今月末もしくは2月初め、充電ケーブル端子の規格統一化がもたらす影響に関する調査報告を公表する予定だ。