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カナダ、ファーウェイの5G参入排除しない英国の決定を精査

発行済 2020-01-29 09:21
更新済 2020-01-29 09:26
カナダ、ファーウェイの5G参入排除しない英国の決定を精査

[オタワ 28日 ロイター] - カナダのベインズ・イノベーション・科学・経済開発相は28日、次世代(5G)通信網の構築を巡り、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]を排除しない英国の決定について精査していると明らかにした。

カナダは、米国が主導する機密情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ(Five Eyes)」に属する5カ国の中で唯一、ファーウェイの5G技術の採用可否について方針を示していない。

米国は安全保障上の懸念を理由にファーウェイを5G通信網構築から排除するよう同盟国に求めているが、英国は28日、ファーウェイの5G参入を限定的に容認すると発表した。機密性の高い中核部分からは排除し、非中核部分の参入については35%に制限する。

ベインズ氏は、記者団から英国の決定について聞かれ、「それらは精査している解決策だ」と語った。

その上で「中核、非中核部分に関して解決策がどのようなものになるか結論を急ぐことはしない」と述べた。同盟国と協議を続けるとし、決定の時期に関する質問には直接回答しなかった。

ファイブ・アイズに属するニュージーランドとオーストラリアは国内通信業者にファーウェイ製5G機器の利用を禁止している。

カナダ当局がファーウェイの幹部を逮捕したことを受け、カナダ人2人が中国で拘束されていることが、同国にとって状況をより複雑にしている。

事情に詳しい関係筋によると、安全保障当局の間でファーウェイに関する見解が分かれている。

「通信安全保障局(CSE)が対応可能な技術的な問題と受け止めているのに対し、安全情報局(CSIS)はスパイ行為につながる可能性のある措置を容認することに全面的に反対している」という。

ファーウェイ・カナダは発表文書で「10年にわたるカナダでの事業において、安全保障上の問題はまったく起きていない」と表明した。

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