[東京 29日 ロイター] - アドバンテスト (T:6857)は29日、2020年3月期(国際会計基準)の営業利益見通しについて、従来の450億円から560億円に上方修正すると発表した。半導体試験装置の需要持ち直しやデバイス市況の改善を反映させた結果としている。
売上高は前回予想(2019年10月)の2470億円から2700億円へ、当期利益は365億円から490億円へとそれぞれ上方修正した。
ただ、前年度実績との比較では、売上高が4.4%減、営業利益が同13.4%減、当期利益が同14.0%減となっている。
2020年3月期の想定為替レートは、ドル/円が108円(前年比2円円高)、ユーロ/円が121円(同8円円高)となっている。
半導体テスタ市場では、今年度は5G向けを中心にハイエンドSoCの開発などが想定以上に加速。前年を超過した。メモリ用も高性能化や中国企業の量産開始などにより、需要が持ち直していると説明している。
新年度もテスト能力向上に向けた投資が盛り上がると予想している。
(田巻一彦)