[東京 31日 ロイター] - 梶山弘志経済産業相は31日の閣議後会見で、NEC (T:6701)の社内サーバの一部が第三者による不正アクセスを受けたことについて「防衛装備品の機密など機微な情報の流出はないと確認している」と述べた。
三菱電機 (T:6503)に続いてNECへの不正アクセスが明らかになったことについては「重く受け止めている」としたうえで、「事案が発生した場合の対外的な情報発信のあり方について改善すべき点がないかよく考えてほしい」と述べ、遅れている情報開示に改善を求めた。
新型コロナウイルスの感染拡大に対しては、ジェトロ(日本貿易振興機構)や中小企業団体などのネットワークを活用し「海外へ進出している日本企業への影響、国内市場への影響、サプライチェーンへの影響など様々な観点からの情報収集を行っている」とした。そのうえで「中国における事態の推移を注視し、影響を見極めていきたい」と述べた。
(清水律子)