[4日 ロイター] - 写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を展開する米スナップ (N:SNAP)が4日に発表した第4・四半期決算は、デジタル広告で大きなシェアを握るフェイスブック (O:FB)などとの競争が激化するなか、売上高がアナリスト予想を下回った。決算発表を受けて株価は時間外取引で10%下落した。
広告収入が柱となる売上高は44%増加し、5億6088万ドルだった。ただ、アナリスト予想の5億6303万ドルには届かなかった。
スナップは、同社の広告需要がピークに達する年末商戦期について、今年は1週間少ないと警告していた。
スナップは、デジタル広告市場で大きなシェアを握るアルファベット傘下のグーグル (O:GOOGL)やフェイスブックとの競争に苦戦している。調査会社イーマーケターによると、世界の広告収入全体でスナップのシェアは0.5%に過ぎず、フェイスブックの21.1%を大きく下回る。
スナップの最高業務責任者、ジェレミー・ゴーマン氏はアナリスト向け電話会議で、スナップチャットの広告主の総数を伸ばすとともに、広告主の多様化に注力していると説明した。
投資家が注目するデーリーアクティブユーザー(DAU、1日当たりの利用者数)は、第4・四半期に前期比4%増加し、2億1800万人に達した。前年同期の1億8600万人から大幅増加し、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の2億1504万人を上回った。
ユーザー1人当たりの平均売上高(ARPU)は前年比23%増の2.58ドルだった。
純損失は2億4070万ドル(1株当たり0.17ドル)で、前年同期の1億9167万ドル(同0.14ドル)から拡大した。
第1・四半期の売上高は4億5000万─4億7000万ドルを見込んでいる。アナリストの予想平均は4億61600万ドル。
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