[東京 7日 ロイター] - 通信会社のソフトバンク (T:9434)は7日、2020年3月期の通期連結営業利益(国際会計基準)見通しを前年比10.0%増の9000億円に上方修正した。個人向け携帯電話などのコンシューマー事業と法人事業でのスマートフォン契約数の堅調な増加や、法人事業でのソリューションなどの売上高増加を見込む。
売上高予想は、同3.5%増の4兆8200億円に上方修正した。一方、当期利益予想は、子会社Zホールディングス (T:4689)とLINEの経営統合に関する最終契約締結による法人所得税の増加を背景に、同3.8%増の4800億円で据え置いた。
2019年4─12月期の連結営業利益は、前年同期比9.0%増の7951億円だった。営業利益は全セグメントで増益だった。宮内謙社長兼CEO(最高経営責任者)は、この期間に消費増税や総務省の新ルールなどがあったと振り返りながら「我々の力がだんだん強くなってきていることを証明している」と述べた。
主に個人向けのコンシューマー事業では、スマートフォンや大容量プランの契約数の増加が増収に寄与。法人事業でもスマホ契約数が増加したほか、クラウドサービスや物販などソリューションの売り上げも増加した。ZホールディングスによるZOZO (T:3092)の買収効果もあった。
新型肺炎の影響については、宮川潤一副社長執行役員兼CTOが「いまのところ端末・基地局は在庫の中で対応できる。3―4カ月も続くようなら少し影響が出てくるかもしれない」と述べた。
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(平田紀之)