[北京 10日 ロイター] - 中国の2019年の財政支出は前年比8.1%増加した。政府が急激な景気減速を回避するための対策を打ち出したことを背景に、経済成長を上回る伸びとなった。財政省が声明で発表した。
同年の歳入は3.8%の増加にとどまった。大規模な減税を行ったために税収が1.0%しか伸びなかったことが響いた。
2019年の歳出は23兆8900億元。歳入は19兆0400億元だった。
減税規模は2兆3000億元(3295億ドル)に上った。財政省は今年も減税路線を維持する方針を示した。
同省は、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、さまざまなセクターの企業の税負担の動向を注視していくと表明した。
国有企業の利益、罰金や差し押さえなどによる税以外の歳入は20.2%増えた。
財政省は2020年の地方政府による特別債発行枠として1兆2900億元を割り当てた。これには昨年11月に前倒しで割り当てた1兆元も含む。