[10日 ロイター] - ソフトバンクグループ (T:9984)傘下の米携帯通信4位スプリント (N:S)と同3位TモバイルUS (O:TMUS)の265億ドル規模の合併差し止めを求めてニューヨーク州などが起こした訴訟で、米連邦地方裁判所は合併を認める判断を示す見通しだ。事情に詳しい関係筋2人が明らかにした。
関係筋の1人によると、連邦地裁のビクター・マレロ判事は11日に判断を示す見通しという。
連邦地裁は現時点でコメントの要請に応じていない。
ニューヨーク州やカリフォルニア州などの司法長官は、両社の合併は値上げにつながるとして差し止めを求めていた。
関係筋2人によると、TモバイルUSとスプリントは向こう数日中に合併の条件について再交渉を開始する見込みだ。
TモバイルUSの親会社ドイツテレコム (DE:DTEGn)は、合併合意後にスプリントの状況が悪化したとして、買収価格の引き下げを求める構え。
一方スプリント側は、TモバイルUSはキャッシュフロー拡大や能力拡張のためスプリントを必要としていると主張する見込みという。
関係筋は、両社が再交渉で合意するかどうかは不透明としている。
スプリントとTモバイルUSはいずれもコメントを控えた。
スプリントの株価は引け後の時間外取引で50%急伸、TモバイルUSは6.5%高となった。