40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

ソフトバンクG孫社長「潮目が変わった決算」

発行済 2020-02-12 20:03
© Reuters. ソフトバンクGの4―12月営業損益は129億円の赤字、ファンド事業が重し

[東京 12日 ロイター] - ソフトバンクグループ (T:9984)が12日発表した10―12月の連結営業損益は25億円の黒字だった(前期は7043億円の赤字)。当期損益は550億円の黒字(同7001億円の赤字)。孫正義会長兼社長決算会見で「潮目が変わった決算」と総括した。

孫社長は、1)黒字回復基調、2)株主価値5兆円増、3)スプリントのTモバイルとの合併が最終段階入り──の3点を潮目の変化と説明した。

10―12月のファンド事業の損益は2251億円の赤字だったが、前期(7―9月)の9702億円の赤字から赤字幅が縮小したほか「12月末から1カ月ちょっとで約3000億円を超える額が利益に乗っている。事実上、黒字転換したと言える」と述べた。

12月末に傘下のビジョン・ファンドが保有する投資の未実現評価損失は7273億円となった。88銘柄を保有し、投資額合計746億米ドルに対し、公正価値合計は798億米ドル。29銘柄で公正価値が増加し未実現評価益52億ドルを計上したが、31銘柄で未実現評価損121億ドルを計上した。

孫社長は、ソフトバンクGについて「実質的に投資を本業とする会社に生まれ変わっている」と説明し、重要な指標は営業利益などでなく「株主価値」との持論を改めて強調した。保有株式価値が9月末の26兆円から2月12日までに31兆円に拡大しており、それぞれ純有利子負債を除いても株主価値は5兆円程度増えたとし「これが最も重要な成績の結果ではないか」と述べた。

孫社長は「スプリントとTモバイルの合併は最終段階に入った」とも強調した。傘下の米携帯通信4位スプリント (N:S)と同3位TモバイルUS (O:TMUS)の合併について、米ニューヨーク州南部地区連邦地裁は前日、認める判断を示した。複数の州などの司法長官が、両社の合併は競争を妨げ、値上げにつながるとして合併差し止めを求めていた。

2019年4─12月の営業損益(国際会計基準)は129億円の赤字だった。前年同期は1兆8590億円の黒字。通信会社のソフトバンクは増益だったが、ファンド事業の損失が響いた。

傘下の中国電子商取引(EC)大手アリババグループの香港上場時の新株発行に伴い、持分変動利益3318億円を計上した。当期利益は前年同期比69.0%減の4765億円だった。

同社は通期見通しを開示していない。リフィニティブがまとめたアナリスト18人による通期の連結営業利益予想の平均は8611億円。市場の当期利益予想は8195億円。

*本文中の誤字を修正しました。

(平田紀之)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます