[ミュンヘン 15日 ロイター] - 米フェイスブック (O:FB)のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は15日、オンラインコンテンツの規制について、通信業界と従来のメディア業界それぞれを対象にした既存のルールの間に位置するような制度によって行われるべきだとの見解を示した。ミュンヘン安全保障会議で述べた。
ザッカーバーグ氏は、インターネット上での選挙介入への対応策を強化したことに言及するとともに、ソーシャルメディア企業の規制に関する見解を改めて展開した。
質疑応答で「有害なコンテンツは規制されるべきだと思うが、どの枠組みを利用するかが問題だ」と語った。
さらに「現在、既存の業界向けに2つの枠組みがあると考えている。新聞や従来のメディア、そして通信会社のようなモデルだ」とし、後者について「データを流すだけ」で、電話回線で誰かが害を及ぼす発言をしたとしても責任を負わされることはないと指摘。「われわれ(ソーシャルメディア)はそれらの間に位置していると考える」と語った。
フェイスブックやツイッター (N:TWTR)、グーグルなどのソーシャルメディア大手は、自社のプラットフォーム上で拡散される政治的な偽情報などへの対応改善を求める圧力に直面している。
ザッカーバーグ氏は、現在オンラインコンテンツの調査とセキュリティー対策に3万5000人を雇用していると述べた。関連チームとフェイスブックの自動化技術によって1日当たり100万件以上の偽アカウントが停止されており、その多くはアカウント設定後数分以内に発見されているという。