[2日 ロイター] - 米アップル (O:AAPL)は、iPhone旧機種の動作をひそかに減速させていた問題で、集団訴訟の和解金として最大5億ドルを支払うことで合意した。
和解案は先月28日夜に公開された。和解成立にはカリフォルニア州の連邦地裁による承認が必要となる。
和解案では、アップルに対し、iPhone1台当たり25ドルを消費者に支払うよう求めており、合計額は最低でも3億1000万ドルになるという。ただ、支払金額は対象となるiPhone台数に応じて増減する可能性がある。
裁判所の文書によると、アップルは不正行為を否定しているが、訴訟費用などを避けるために全国規模の和解に応じたという。
今回の和解案の対象者は、基本ソフト(OS)をiOS10.2.1以降にアップデートしたiPhone6、6プラス、6s、6sプラス、7、7プラス、SEを保有する米国人。また2017年12月21日より前にiOS11.2以降のOSをアップデートしたiPhone7および7プラスを保有する米国人も対象となる。