[ニューヨーク 3日 ロイター] - ソフトバンクグループ (T:9434)の孫正義会長兼社長は3日、ニューヨークで、出資先の未上場企業を米ウォール街の投資家に紹介するためのイベントを初めて開催した。
昨年に新規株式公開(IPO)を果たした投資先企業の一部は上場後に株価が低迷しており、今後、IPOを目指す多数の出資先については万全の準備を整えたいソフトバンクの姿勢を物語っている。
メディア非公開のイベントは、孫氏と米資産運用大手ブラックロック (N:BLK)のラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)の主催で、機関投資家を招いてマンハッタンの3つ星レストランで開かれた。関係筋によると、ソフトバンクが出資する企業のうち9社が参加。データストレージの米コヒシティ、英フィンテック企業オークノース、金融サービスのグリーンシル・キャピタルが含まれたという。
ソフトバンクはコメントを控えた。
孫氏は今週、ニューヨークでウォール街の投資家などと相次いで会合を開いている。米シェアオフィス大手ウィーワークなど新興企業に対する多額の投資で損失を出しているため、これまでの実績を改めてアピールする必要性に迫られている。関係筋によると、物言う投資家として知られる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントは、ソフトバンクグループ株約30億ドル相当を取得し、株価押し上げに向けた改革を要求している。[nL4N2A65OA][nL4N2AW1QC]