[16日 ロイター] - シャープ (T:6753)が2020─21年度中に液晶パネル事業の分社化を検討していることが分かった。広報担当者が16日、明らかにした。先に報じた日本経済新聞電子版によれば、株式市場への上場も検討する。
日経のインタビューで戴正呉会長兼社長が述べた。シャープには多くのパネル関連の特許があり、外部から資金を調達できる技術力があるとの認識を示した。液晶パネル事業を運営するディスプレイデバイスカンパニーを分社化し、上場後もシャープが5割超の出資を維持する考えで、第三者割当増資などでの資金調達も検討するという。
米アップル (O:AAPL)と共同買収に向けた協議を進めているジャパンディスプレイ (JDI) (T:6740)の白山工場(石川県白山市)も分社化の対象にするとし、テレビ向け大型液晶パネルを手がける堺ディスプレイプロダクト(堺市)は対象にしないという。
同社広報は「分社化の検討は事実」としたが、上場などについては回答を控えた。