[1日 ロイター] - 米電気自動車メーカー、テスラ (O:TSLA)のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が率いる米宇宙ベンチャー「スペースX」は、従業員に対し、ビデオ会議サービスの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ (O:ZM)が提供するアプリ「ズーム」の使用を禁じたことがわかった。「プライバシーとセキュリティー保護に関する重大な懸念」が理由としている。
新型コロナウイルス感染拡大抑制のための外出禁止措置を受け、在宅勤務に切り替える動きが「ズーム」の需要を急増させている。
スペースXは3月28日付のメールで、従業員に対し、「ズーム」へのアクセスを即時無効にしたと通知した。2人の関係筋がメールの内容を確認した。
スペースXのコメントは得られていない。
アメリカ航空宇宙局(NASA)も同様に「ズーム」の使用を禁じている。
米連邦捜査局(FBI)のボストン支局は3月30日、学校のオンライン講義が身元不明の人物によって妨害される事例が2件報告されたとして、ズームのユーザーに警告を発した。
米ニュースサイト「インターセプト」は31日、「ズーム」は参加者同士の会話を完全に暗号化してはおらず、ズーム社はその内容を知り得ると報じた。
ズーム社はコメントの求めに応じていない。 2020-04-02T091731Z_1_LYNXMPEG310RZ_RTROPTP_1_HEALTH-CORONAVIRUS.JPG