[ロンドン 14日 ロイター] - 各国の金融当局で構成する金融安定理事会(FSB)は14日、米フェイスブックが発行を計画する「リブラ」に代表されるデジタル通貨が金融の安定性を損なわないよう、20カ国・地域(G20)がルールの相違点を埋める必要があるとの認識を示した。
FSBは、国際的に共通した規制の導入に向けて10カ条の提案を公表した。
既存の金融規則でも、ステーブルコインと呼ばれるデジタル通貨取引の全部または一部に適用が可能だが、その適用範囲が国によって異なるため、国境をまたぐステーブルコイン取引では欠落部が生じる可能性があると指摘している。
FSBは、各国の規制が対立することがないよう、柔軟かつ国際的な協力を提案。「関係機関がその監督範囲を明確にし、国際的なステーブルコイン取引によって生じるリスクに適切に対応するため、それぞれの枠組みの相違点に対応する必要がある」と述べた。
FSBは7月15日までパブリックコメントを募集し、最終報告が10月に公表される予定。
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