[東京 17日 ロイター] - ジャパンディスプレイ(JDI) (T:6740)は16日、監査法人のあずさ監査法人から、2014年3月期の訂正有価証券報告書について監査意見を表明しない旨の監査報告書を受け取ったと発表した。同社は13日、過去の不正会計に関する第三者委員会による調査報告書を受け、過年度修正を発表していた。
13年4月に吸収合併した親会社や兄弟会社などの当時の会計帳簿は保存されているが、会計帳票と勘定科目残高明細などは網羅的に保存されておらず、当時の会計処理を担当していた従業員は退職しているため内容を確認できない状況で、十分な監査手続きが実施できなかったという。
一方、15年3月期─17年3月期の訂正四半期報告書には限定付結論が付けられた。製品や仕掛かり品の評価に関する証憑の一部が保存されておらず、評価の検証ができない部分があった。四半期連結財務諸表に及ぶ可能性のある影響は重要だが広範ではないとして、限定付結論となった。