🏃 ブラックフライデーセールを早く利用して、最大55%引きでInvestingProを今すぐ!特別セールを請求する

アングル:避けられない原油の追加減産、数週間で貯蔵所が満杯に

発行済 2020-04-23 13:59
更新済 2020-04-23 14:00
© Reuters.

Alex Lawler Ahmad Ghaddar

[ロンドン 22日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は5月1日から日量970万バレルの減産を行うことで合意しているが、新型コロナウイルスの世界的大流行による需要急減や貯蔵能力の枯渇により、こうした合意にかかわらず、産油国はさらに減産せざるを得ない見通しだ。

OPECプラスが合意した減産量は、世界全体の供給量の約10%と、前代未聞の規模になる。しかし需要は30%程度も減少し、数週間中に原油の貯蔵スペースも満杯になる可能性があるため、この減産規模でも既に不十分とみられている。

ナイジェリア国有石油会社NNPCグループのメレ・キヤリ代表は地元紙に対し、原油の貯蔵場所が見つからないため「OPECの減産合意があろうがなかろうが、当社は減産せざるを得ない」と述べた。

© Reuters. アングル:さらなる減産は不可避、見つからない原油の貯蔵場所

IHSマークイットのジム・バークハード氏は、減産や油田閉鎖などで、この春に供給が最大日量1700万バレル減るとの見通しを示した。

エナジー・アスペクツは米国の原油生産について、今月既に発表された減産分に加え、直ちに閉鎖される油田の分が少なくとも日量130万バレルに達すると予想。今年1年間の生産量は、前年比で日量71万バレル減るとの予想を示した。

ライスタッド・エナジーのアナリスト、クリストファー・ページ氏によると、残りの原油貯蔵能力は約4億バレルで、大半が米国。これに対し、4月は在庫が1日当たり2650万バレル程度増えていると推計する。このペースが続けば2週間強で世界の貯蔵余力が尽きかねないとの見通しを示した。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます