[29日 ロイター] - スウェーデンの音楽配信大手スポティファイ・テクノロジー (N:SPOT)が29日発表した第1・四半期決算は2桁増収となった。新型コロナウイルスの影響により広告収入が減少したものの、有料プレミアム会員が1億3000万人に急増したことが寄与した。
新型コロナの影響によりイタリアやスペインなどで2月下旬からユーザー数の減少が見られたが、直近数週間で大幅に回復していると指摘。第1・四半期の有料プレミアム会員は前年同期比31%増となった。
また、第2・四半期には有料プレミアム会員が1億3300万─1億3800万人に増加するとの見通しを発表。リフィニティブのアナリスト予想は1億3650万人だった。
総売上高の予想レンジは17億5000万─19億5000万ユーロと、市場予想の20億2000万ユーロを下回った。
第1・四半期の売上高は22%増の18億5000万ユーロ。アナリストの予想平均は18億6000万ユーロだった。
2020年の売上高見通しは従来の80億8000万─84億8000万ユーロから76億5000万─80億5000万ユーロに下方修正した。広告収入の予想を引き下げたほか、為替レートの変更を反映した。
有料会員数の増加を受け、株価は一時17%高の163.94ドルとなった。