🏃 ブラックフライデーセールを早く利用して、最大55%引きでInvestingProを今すぐ!特別セールを請求する

東エレク、7年ぶり営業減益 製造装置投資の調整響く

発行済 2020-04-30 22:41
更新済 2020-04-30 22:45
© Reuters.
8035
-

[東京 30日 ロイター] - 東京エレクトロン (T:8035)は30日、2020年3月期の営業利益が前年比23.6%減の2372億円だったと発表した。半導体製造装置とフラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置に対する設備投資の調整の影響で売上高が減少し、7年ぶりの営業減益となった。

河合利樹社長は電話会見で「会社予想を上回って着地し、売り上げ・利益ともに目標を達成した」とアピールした。売上高は同11.8%減の1兆1272億円。従来予想は1兆1100億円だった。営業利益の従来予想は2250億円。

半導体製造装置の売上高は同9.1%減で会社予想を上回った。19年後半からロジック・ファウンドリ系でデータセンターや次世代通信網「5G」対応スマホ向けの高性能プロセッサーの需要が強くなり、最先端世代向け装置への投資が大きく増加したという。一時的な調整局面にあったNANDフラッシュメモリ、DRAMは、期の後半から需給バランスの改善が見られ回復基調に転じたが、メモリ向け売り上げは前期から減少した。

FPD製造装置の売上高は同40.6%減で会社予想を下回った。テレビ用大型液晶パネル向けの設備投資の動きは継続したが、モバイル用中小型有機ELパネル向け設備投資は調整が見られた。FPD市場は中国比率が高く、コロナ影響が大きかった。もっとも、同社は装置の設置完了で売り上げを計上する基準を採用しているため「期ずれが起きただけで、前期に計上できなかった案件は今期に計上する予定」(布川好一取締役)という。

通期の当期利益は前年比25.4%減の1852億円だった。

四半期では、1―3月期の売上高は10―12月期に比べ9.5%増の3233億円で、売上総利益率は0.4ポイント上昇の40.2%となった。営業利益率は、顧客ミックスの悪化で0.2ポイント低下の21.7%だった。

20年3月期の配当予想は、期末配当293円としていた従来予想を342円と増額修正し、年間配当を539円から588円に引き上げた。

21年3月期の通期業績予想は、合理的な予想が可能となった時点で速やかに開示するとした。リフィニティブがまとめた当期利益のアナリスト予想の平均は2081億円。

河合社長は「半導体製造装置の引き合いは強い」と指摘。データトラフィックの増加に伴い、データセンターや5Gスマホ向け半導体の需要が旺盛なほか、堅調なロジック・ファウンドリ系の投資とともに、メモリ投資も回復しているという。

コロナの影響は注視する必要があるとしたが「顧客の投資計画に大きな変更はない。市場の成長に向けた積極的な投資を継続する」(河合社長)とし、開発費1350億円、設備投資560億円規模を想定すると説明した。

(平田紀之) OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20200430T134143+0000

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます