[21日 ロイター] - 米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE) (N:HPE)は21日、新型コロナウイルス危機を乗り切るため、2022年までに少なくとも総額10億ドルのコスト削減を目指す計画を明らかにした。幹部の基本給を25%引き下げる方針も表明した。
同社がこの日発表した第2・四半期(2─4月)決算は、売上高と利益がともに市場予想を下回った。2月以降に世界各地で導入されたロックダウン(封鎖)措置の影響が響いた。決算を受け、株価は引け後の時間外取引で6%近く急落した。年初来では約35%安。
アントニオ・ネリ最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見で、慎重な消費者や供給の制約について懸念を示した。
HPEは7月1日から2020年度末まで、CEOと執行副社長レベルの幹部の基本給を25%カットする。
年間10万ドルの現金報酬についても、各取締役への分配額を25%削減する。
HPEは今後、投資に焦点を当て、サプライチェーンの状況や不動産戦略、事業規模の適正化に応じて従業員を再調整する。
ネリCEOは電話会見で「少なくとも従業員の50%は、オフィスに戻らない見込みだ」と述べた。
第2・四半期の調整後1株利益は0.22ドルで、リフィニティブのIBESデータに基づくアナリストの予想平均(0.29ドル)を下回った。
売上高は60億1000万ドルで、こちらもアナリスト予想の62億9000万ドルを下回った。 OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20200522T021139+0000