[サンフランシスコ 28日 ロイター] - 米フェイスブック (O:FB)のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、投稿のファクトチェック(真偽確認)を巡る同社のポリシーはツイッター (N:TWTR)と異なり、競合他社よりも表現の自由にコミットしていると強調した。28日放映のFOXニュースとのインタビューで語った。
トランプ大統領は同日、ソーシャルメディア企業に関する大統領令に署名する構えを示している。米大統領選挙に関する自身のツイートに、ツイッターがファクトチェックを促す警告マークを表示したことに反発した。大統領令の素案によると、ツイッターやフェイスブック、アルファベット (O:GOOGL)傘下のグーグルをユーザーの投稿を巡る訴訟リスクから守る法規則の見直しなどを命じている。
ザッカーバーグCEOは、ファクトチェックを巡り「フェイスブックのポリシーはツイッターとは異なる」とし、「フェイスブックもしくはインターネットプラットフォームが事実の仲裁人であるべきとは考えない。何が事実で何がそうでないかを決めることは危険な一線だ」と語った。
フェスブックは政治家による投稿や広告をファクトチェックの対象から除外している。他のソーシャルメディア企業のように政治広告を制限する動きにも出ていないことから、野党民主党から激しい批判を浴びていた。
ザッカーバーグCEOはさらに、フェイスブックが競合他社以上に表現の自由にコミットしていると強調。「われわれが政治家のファクトチェックをすることは適切でないと考える」とし、「表現の自由や人々に発言権を与えるという点で、フェイスブックのポリシーは他の一部のハイテク企業に勝っている」との認識を示した。