[ソウル 1日 ロイター] - 韓国サムスン電子 (KS:005930)は1日、国内でNAND型フラッシュメモリーの新たな生産ラインの建設を開始したと明らかにした。
新型コロナウイルスの流行で在宅勤務が増え、PC(パソコン)やコンピューター・サーバーの需要が高まっている。サムスンは、ソウル郊外の平沢(ピョンテク)市の工場にNAND型フラッシュメモリーの生産ラインを増設し、来年後半に量産体制としたい考え。生産体制の増強により、次世代通信規格「5G」対応スマートフォンなど向けの需要にも対応できるとしている。
生産ライン建設のための投資額は明らかにしていないが、アナリストは7兆ウォン(57億ドル)─8兆ウォンとみている。
サムスンは、中国陝西省西安市の第2工場でも生産ラインを増設し、来年前半に生産を開始する予定だ。
韓国産業通商資源省が1日発表した5月の貿易統計によると、半導体の輸出は前年比7.1%増加した。[nL4N2DE0YE]
DBフィナンシャル・インベストメントのアナリスト、Eo Kyu-jin氏は「データサーバー業者は、顧客のインターネット使用の高まりを受けた需要に対応するため、インフラ強化に投資し続けるだろう」と述べた。