[サンフランシスコ 2日 ロイター] - 米フェイスブック (O:FB)は2日、白人至上主義団体に関係があるアカウントを停止したと発表した。米国内で広がる人種差別への抗議デモに武器を持ち込むようあおるコンテンツが一部であったことが理由。
また、極左運動「アンティファ(反ファシズム)」に批判が集まるよう仕向ける狙いで、同運動に忠誠心があるかのように偽装したアカウントを削除したことも明らかにした。
トランプ大統領はアンティファがデモ暴徒化を扇動しているとして非難しているが、根拠は示していない。
削除された白人至上主義関連のアカウントの一部は、フェイスブックがこれまでに危険な団体に指定している「プラウド・ボーイズ」に関係がある。「アメリカン・ガード」と呼ばれる団体に関連したものもあり、新たに危険な団体に指定された。
複数の同社幹部は、コンテンツの政治的内容ではなく、行為そのものに基づき対応を取ったと説明。また、アンティファは危険な団体に指定していないとした。
アンティファへの忠誠心を偽装したアカウントは、真実でないことを真実のように見せかけていたため、削除したと同社は説明した。
ツイッター (N:TWTR)もアンティファに偽装したツイートについて、別の白人至上主義団体と関連付けている。フェイスブックの幹部らは、このようなコンテンツの狙いはフォロワー獲得ではなく、アンティファへの不信感を植え付けることだと説明した。