[新竹(台湾) 9日 ロイター] - 台湾積体電路製造(TSMC) (TW:2330)は9日、米国の制裁により、中国のファーウェイ(華為科技)[HWT.UL]傘下の半導体メーカー「ハイシリコン」から受注できなくなった場合も、受注の減少を速やかに補うことが可能だとの認識を示した。
TSMCは先月、米国に総工費120億ドルの半導体工場を建設すると発表。米政府はその直後、半導体輸出規制の修正案の概要を明らかにした。輸出規制が修正されれば、TSMCは中国の主要顧客であるファーウェイとの取引が制限される。[nL4N2CX3YP][nL4N2CX1B5]
TSMCのマーク・リュウ会長は年次株主総会で、米国の制裁が発動されハイシリコンから受注できなくなった場合、受注の減少を補うことが可能かとの質問に対し「そのような状況にならないことを期待する」とした上で「ただそうなった場合も、非常に短期間で代替できる」と述べた。
同会長は、米中関係の緊張で影響を受けているのはTSMCだけではないと指摘。「安心してほしい。解決策は見つかる」とも述べた。
同社の対米投資計画については「(当社の利益と)完全に一致する」と発言。顧客の信頼獲得と人材の強化につながるとの認識を示した。