[上海 11日 ロイター] - ビデオ会議サービスの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ (O:ZM)は、31年前の中国天安門事件を振り返るイベントを同社のプラットフォームを使い開催した米人権団体「人道主義中国(Humanitarian China)」のアカウントを一時的に停止した。同団体が11日に明らかにした。
イベントは同団体が5月31日にズームの有料アカウントを使い開催した世界的なビデオ会議で、250人以上が参加し、中国からも多数ストリーミング配信された。
ズームは一時的にアカウントを閉鎖したことを認めた上で「会議が複数の国にまたがって行われる場合、各参加者はそれぞれの国の法令順守が求められる」とし、「法令順守が必要な人に対して我々が取る措置を制限することを目指しており、こうした問題に対するプロセスを常に見直し改善している」と説明した。
人道主義中国の創設者、Zhou Fengsuo氏はツイッターへの投稿で、アカウントが一時的に閉鎖された理由についてズーム側に説明を求めたが、まだ回答を得ていないとしている。