[東京 24日 ロイター] - ソフトバンク (T:9434)の宮内謙社長兼最高経営責任者(CEO)は24日の株主総会で、傘下にヤフーを持つグループ会社のZホールディングス (T:4689)とLINE (T:3938)の経営統合を機に海外展開を「本格的に検討したい」との考えを示した。ZホールディングスとLINEは10月に統合する予定。
宮内社長は、LINEが台湾、インドネシアなどで事業展開しているとし「われわれの持っている機能・事業を、うまく海外でも『ビヨンド・ジャパン』ということでできればやりたい」と語った。
足元のソフトバンクの株価は公開価格1500円を下回る1400円付近で推移しており「株主に心配かけている状況を非常に重く受け止めている」と述べた。その上で「今期も増益と増配をコミットしている」と強調。LINEの統合など、今後の成長にも手を打ったとし「継続的な成長に自信を持っている」と語った。
証券アナリストの目標株価は平均で1600円を超えると指摘し、通信をベースに事業領域を広げる「ビヨンド・キャリア戦略」の成果が見えてくれば「株価も一段と評価いただけると期待している」と理解を求めた。
*本文中の表記を一部修正しました。
(平田紀之)