[25日 ロイター] - 中国インターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス) (HK:0700)は25日、マレーシアの動画配信サービス会社アイフリックスを買収したと発表した。東南アジアで事業拡大を目指す計画の一環。
発表文書で、アイフリックスの「コンテンツ、テクノロジー、リソース」を取得したとし、同社が取りそろえる「国内外やオリジナルのコンテンツ」により、テンセントの海外動画配信サービス「WeTV」の事業拡大が可能になるとした。
テンセントの広報担当者は買収額への言及を控えた。
米娯楽メディアのバラエティが24日、関係筋の話として報じたところによると、買収額は「数千万ドル」という。
これが正確であれば、アイフリックスが2019年にオーストラリアで新規株式公開(IPO)を計画していた際に目指した企業価値10億ドルを大幅に下回る。
スタートアップのアイフリックスはこれまでに3億ドル超を調達している。同社は、東南アジアで2500万人を超えるアクティブユーザーを持つとしているが、関係筋によると、損失がかさみ、財務面で厳しい状況に直面しているという。
アイフリックスからのコメントは得られていない。