[シンガポール 25日 ロイター] - シンガポールの通信大手は、第5世代(5G)の基幹通信網の構築でノキア (HE:NOKIA)とエリクソン (ST:ERICb)を選定し、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]との契約を見送った。
シンガポールの主要貿易相手国である米国と中国は、ファーウェイを巡って対立している。
シンガポール政府は通信会社に対し、セキュリティーなど様々な面で条件を満たせば、独自に契約先を選定できるとしていた。
M1とスターハブ (SI:STAR)の合弁通信会社は、無線アクセスネットワークの構築にノキアを選定したと発表。コアネットワークとミリ波ネットワークの優先サプライヤーもノキアとした。
ネットワークの他のパーツについては、ファーウェイと中興通訊(ZTE) (SZ:000063)との契約を模索中としている。
シンガポール・テレコム (SI:STEL)は、無線アクセスネットワーク、コアネットワーク、ミリ波ネットワークの構築でエリクソンと交渉することを決めたと発表した。
イスワラン情報通信相は「いかなるベンダーも排除しなかった」と表明。セキュリティー、耐性、パフォーマンスを重視するよう求めたと述べた。
同相は、シンガポール国内で5G網を構築できるオーストラリアのTPGテレコム (AX:TPM)について、ファーウェイと契約することが可能だと述べた。
ファーウェイのコメントは取れていない。