[北京 5日 ロイター] - 中国半導体受託生産(ファウンドリー)大手、中芯国際集成電路製造(SMIC) (HK:0981)が上海市場での上場で、462億9000万元(65億5000万ドル)の資金調達を目指すことが、5日明らかになった。香港市場に上場する同社株式の急伸を受け、当初目標額(200億元)から倍以上に引き上げた。
SMICが上海証券取引所に提出した文書によると、上海市場での株式売却価格を1株当たり27.46元とする。
この売却価格を踏まえると、SMICの2019年の株価収益率(PER)は109.25となる。なお、競合する台湾積体電路製造(TSMC) (TW:2330)の実積PERは21.315だ。
SMICは調達した資金で、幅広いハイテク分野における米中摩擦に備えるとともに、事業向けなどに充てる。
引き受け業務を担う海通証券は、SMICの新規株式公開(IPO)の規模を15%拡大するオプションを持つ。このオプションが行使されれば、SMICの資金調達額は約532億3000万元に達する
SMICによると、シンガポールの政府系投資ファンドのGICが30億元相当、アブダビ投資庁が4億元相当の株式を、戦略的投資家としてそれぞれ申し込んだ。また、中国国家開発銀行系の国開金融も35億元投資するという。
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