[12日 ロイター] - 中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]は、英政府が同社を次世代通信規格「5G」通信網から排除する可能性があることを受けて、排除の時期を遅らせるよう交渉するためにジョンソン英首相との会談を要請している。英紙サンデー・タイムズが12日に報じた。
同紙によると、ファーウェイは、2025年6月の英総選挙後に延期することを求めている。新政権が排除決定を取り消す可能性があることを見込んでいるためで、代わりにファーウェイは、英国内で使われている同社製品をそのまま維持することを確約するという。同社製品は、2G、3G、および4G通信網でも使われている。
英政府は1月に5Gでのファーウェイの使用を部分的に認めた。ただ、米商務省がその後、同社に対する事実上の禁輸措置を強化すると発表したことを受け、政府内からは、もはや信頼できるサプライヤーではないとの声が出ている。
一方、中国の劉暁明・駐英大使は先週、英国がファーウェイ排除を決定すれば、中国のビジネスに非常に悪いメッセージを送ることになるとけん制した。
政府は7月22日までにファーウェイに関する決定を発表する見通し。