[ニューデリー/台北 10日 ロイター] - 米アップル (O:AAPL)製品の生産を受託している鴻海(ホンハイ)精密工業 (TW:2317)は、インド南部の工場拡張に向けて最大10億ドルを投資する計画だ。事情に詳しい2人の関係者が明らかにした。
米中貿易摩擦や新型コロナウイルス危機の混乱に対応しているアップルが、生産拠点を中国から徐々に他の地域に移行しようとしている動きの一環。関係者の1人はロイターに「アップルが取引先に対してiPhone生産の一部を中国国外に切り替えるよう強く求めている」と話した。
ホンハイは取引先に関する問題にはコメントしないと述べた。アップルはコメント要請に回答していない。
2人目の関係者によると、ホンハイは、インドのチェンナイから約50キロ西部でiPhone XRを生産している工場を3年かけて拡張することを目指している。
現在中国で生産されているiPhoneの幾つかのモデルが、今後この工場で製造される見通し。拡張に伴っておよそ6000人を追加雇用するという。