[ロンドン 13日 ロイター] - 英国の通信大手BT (L:BT)のフィリップ・ジャンセン最高経営責任者(CEO)は13日、第5世代(5G)移動通信網について、中国の華為技術(ファーウェイ)製品の排除を急激に進めれば、通信障害が起きる恐れがあるとの認識を示した。
ジョンソン英首相は今週、ファーウェイに対する規制を強化するかどうかを決定する。今年1月にはファーウェイの限定的な参入を容認する方針を示していたが、その後、英政府内では新型コロナウイルスを巡る情報開示の問題や、香港国家安全維持法の施行を受けて、中国に対する不信感が強まっている。
ジャンセンCEOはBBCラジオに「ファーウェイ製品をすべて排除するのであれば、理想的には7年間の時間が欲しい。5年間でできるかもしれない」と指摘。
ファーウェイ製品を5年以内に排除するよう指示された場合はどうなるかとの質問には「方針変更で短期的なリスクが高まることがあってはならない」と発言。「極めて急激に事を進める必要が生じた場合、BTグループのモバイル顧客2400万人へのサービス提供に問題が起きる可能性、通信障害が起きる可能性がある」と述べた。