[15日 ロイター] - 米アップル (O:AAPL)は15日、ニュース配信サービスを拡充した。声優がニュースの内容を読み上げる音声版や、ジャーナリスト2人がホスト役を務める朝のニュース番組を新たに加えるほか、地元紙に掲載されたニュースを入手しやすくした。
アップルによると、無料版「アップル・ニュース」の月間アクティブユーザー数は1億2500万人。ただ、月額9.99ドルの有料版「アップル・ニュース+」の契約者数や売上高は公表されていない。
サービス拡充に伴い、有料版の契約者は「エスクァイア」、「バニティ・フェア」などの雑誌や、「ウォール・ストリート・ジャーナル」、「ロサンゼルス・タイムズ」など有力紙の長い記事を音声で聞くことができるようになる。
アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)やグーグル (O:GOOGL)は既に音声によるニュース配信を行っており、アップルの参入で競争が激化する。
アップルはまた、平日朝にニューヨークに拠点を置くジャーナリストがホスト役となるニュース番組「アップル・ニュース・トゥデー」を立ち上げるほか、アップルのアプリを使った地元紙掲載ニュースへのアクセスを拡大する。ニュース・トゥデーは無料版と有料版の両方で利用可能で、音声版も配信する。
米紙ニューヨーク・タイムズは先月、有料購読者と直接的なつながりを構築する自社の戦略にそぐわないとして、アップル・ニュースへの記事の提供を打ち切った。