[21日 ロイター] - 米アップル (O:AAPL)は21日、製品やサプライチェーンなど同社のビジネス全体で2030年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにすると発表した。
同社の各国にあるオフィスやデータセンターでは既にCO2排出量削減の取り組みが進められているが、今後サプライヤーでもそうした取り組みを強化し、製品製造過程でのCO2排出量を減らす方針。
再生可能エネルギーへの移行などを進め、CO2排出量を75%削減する。残りの25%は植林や動植物の生息環境保護などの取り組みで補完する。
アップルによると、CO2の74%が製品製造過程で排出されている。製品製造過程での排出を減らすため、サプライヤーのエネルギー効率化プロジェクトを支援するため、1億ドル規模の基金を設立する計画。
アップルはこれまでサプライヤーと協力し、リサイクル資材の再利用でCO2排出量の削減を進めており、同社のスマートフォン「iPhone」の1つの部品では、既にリサイクルのレアアースが使われている。