[上海 23日 ロイター] - 中国国営メディアは23日付の社説で、米政府がテキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を命じたことを非難し、11月の米大統領選を控えた政治的な策略だとの見解を示した。
米国は22日、「知的財産権や個人情報の保護」を目的に領事館の閉鎖を命じたことを明らかにした。[nL3N2ET24T]
中国国営英字紙チャイナ・デーリーは「中国を国際舞台の邪悪な存在に仕立て上げ、国際社会の無法者にしようとする米政権の新たな策略だ」と非難。米大統領選に向けた世論調査で、トランプ大統領が野党民主党の候補指名獲得を確定させたバイデン前副大統領に支持率でリードを許していることに言及し、トランプ氏が中国を悪者にすることに「必死になっている」と指摘した。
中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報も、「11月の大統領選挙はワシントンを狂わせている」とし、トランプ氏の政治的な策略だと非難した。
在ワシントンの中国大使館は23日発表した声明で、中国在外公館の行動に関する「根拠のないでっち上げ」だとし、「誤った決定を直ちに取り消す」よう米国に求めた。
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