[ニューヨーク 4日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は4日、短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の利用を制限する根拠はないと述べた。
トランプ米大統領は、米国でのティックトックの利用を禁じる考えを示していた。
同首相はオンライン上で開催されたアスペン・セキュリティー・フォーラムで「もちろん状況を注視していくが、現時点で対策が必要であることを示す証拠はない」と述べた。
同首相は先月、ティックトックに関する調査を進めていることを明らかにしていた。
同首相は「安全保障上の利害が損なわれていることや、オーストラリア市民の利害が損なわれていることを示すものは現時点で何もない」と発言。
ただ「中国につながっていることを理解し、こうしたものに参加するかどうかを自分で判断すべきだ」と述べた。
中国の崔天凱・駐米大使は4日、同フォーラムで、ティックトックが中国政府に情報を提供している証拠はまったくないと主張した。