[17日 ロイター] - 米ソフトウエア大手オラクル (N:ORCL)は、短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業などの取得を検討しており、運営会社である中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)と予備的な協議を行った。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が17日、関係筋の話として報じた。
報道によると、オラクルはティックトックの米国事業に加え、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの事業取得も検討している。ジェネラル・アトランティックやセコイア・キャピタルなどバイトダンスの株式を保有する一部の米投資家とも協議しているという。
バイトダンスとティックトックはFTの報道についてコメントはないとした。オラクルはコメントを控えた。
ティックトックの米国事業の売却先としてはマイクロソフトが最有力とみられているが、ロイターは今月、ツイッター (N:TWTR)も取得に関心を示しており、バイトダンスに接触したと報じた。[nL4N2F50GL][nL4N2FB038]
マイクロソフトは今月、ティックトックの米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドにおける事業を引き継ぐことを提案していると明らかにしたが、FTは17日、同社がティックトックの世界全体の事業取得も真剣に検討したと報じた。
同紙によると、マイクロソフトは特に欧州とインドの事業取得に関心を示しているという。インド政府は6月、中国との国境付近の係争地での衝突を受け、ティックトックなど中国のモバイルアプリを禁止すると発表した。[nL4N2E64FC]
FTによると、バイトダンスは米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド以外の国の事業売却には反対の立場という。